近所に住む友人から朝堀のたけのこをいただきました。知り合いの農家のおばちゃんが掘って、その場で茹ででくれたものだそうです。いや、ゆがいてくれた、と。私は料理用語はまったくわからず、「ゆがく」は「茹でる」の、どこかの方言だと思っていました。お恥ずかしい。この度、やっと「ゆがく」は「茹でる」より短時間で、あくを抜いたりするためにさっと茹でることを指すということを知りました。そうか、茹でる手前がゆがくか、と。
それはともかく、掘ってすぐのたけのこは、刺身でも食べられるというほどで、その場で調理すればあく抜きは必要ないそうですね。でも、調理するのは夕方とか翌日になってしまう可能性もあるということで、おばちゃんがゆがいてくれたもの。手間いらずで、いただくほうはありがたい話です。毎年、この時期だけのお楽しみという感じで、さっそくたけのこご飯を作りました。たけのこをちょっとの塩味だけで作る場合もあるのですが、今回は油揚げと一緒に出汁醤油で煮て、炊き立てご飯と混ぜてつくりました。おいしい!
先っぽの薄い皮が重なっている部分は、細切りにして梅肉と混ぜ、醤油を一滴。おかずというよりは、酒の肴風です。さっぱりしていて、ちょっと歯ごたえもあって、梅干しの酸味とよく合います。梅干しではなく、酢醬油でもいいかもしれません。この作り方は、最近、別の友人から教わりました。
そして、定番はやっぱり「わかたけ」ですよね。あまり料理を知らない私でもいの一番に思いつく、もっともポピュラーなたけのこ料理。飽きることがありません。たけのこだけを鰹節で煮るのもおいしいのですが、今回は、たけのこご飯の味とかぶる感じなので、やめておきました。もう一回ぐらいたけのこが手に入ったら、今度は煮物を作ろう!