水上バスの終点は浅草。浅草といえば、天ぷら。なのかな? なのになぜか橋を渡って墨田区側にある天ぷら屋さんに向かいました。隅田公園を通り、牛島神社の境内を抜けて広い道路を渡り路地に入ると、ポツンと一軒、のれんを掲げているのが「花家」という天ぷら屋さん。
以前、隅田川七福神ウォークのときに見かけたお店でした。ちょうどお昼休憩の時間だったので、駆けつけてみたら、もうすでに行列ができていて、並んでいたら再集合に間に合わないので、あきらめました。今度、浅草にきたときには、、、と思っていたので、しっかり予約を取って行ったのですが、実際は初訪問。
メニューは天丼だけ。特製天丼、3本海老の天丼、かき揚げ天丼のほか、天丼プラスお蕎麦の限定ランチ天丼がありました。ほかに頼めば追加してしてもらえる単品がいくつか。お蕎麦がついたランチ天丼は780円ですよ! 特製天丼860円、かき揚げ天丼が一番高くて950円! 揚げたて熱々の天ぷらはすごくおいしかったです! ただ、まあ、難を言えばご飯がイマイチ、ニ、サン、かな。普段、友だちが作っている木島平の特選米を送ってもらっているという私の贅沢さがいけないのかも。それに好みの問題かもしれませんが、ちょっと柔らかすぎるような。でも、それは欠点とは言えない程度のものです。
浅草には有名な天ぷら屋さんが何軒もありますが、ランチといえども千円以下など考えられません。おいしいのは、おいしくてもン千円と言われれば、清水の舞台からダイビングものです。ところが、この「花家」さんはこんなにリーズナブルでおいしい。一度食べたら、きっとリピーターになるに違いありません。天ぷらは、浅草じゃなくて向島だぞ!
たたずまいから推しても広い店ではないとは思っていましたが、小座敷は8人でキツキツ。つまり、我がおばさんグループが占領です。ほかにカウンターが5席ぐらいでしょうか。もう、数人の行列ができていて、予約しておかなければ完全にアウトでしたね。
並んでいる人が「どのくらい待ちますか?」と聞いたら、「さあねぇ、お客さん次第だから。いま入ったばっかりだし」と店主さんはそっけない。なんか商売っ気のない店ですね。好きだなぁ~、こういうの。
おばさんたちは「やっていけるのかしら?」なんて。大きなお世話でしょう(笑) ご夫婦(だと思う)だけで、自分の持ち家でやっていて、大儲けしたいとか大きくしたいとかは思わず、観光客相手ではなく地元に根付いた経営、、、という結果がこのお値段。なのかな、と思いました。
おあばちゃんグループは、量が多い~とか言いながら、結局、みんな完食。腹ごなしに隅田公園と墨堤を歩き、地上からの桜も愛でました。