「桜、散る」というのは、その昔、まだ電話がそれほど普及していなかったとき、受験に合格したか、不合格だったかを電報で知らせる文言の一つでした。「散る」のだから、不合格の通知だったことは予測できますね。合格だったら「桜、咲く」だったような。いまは卒業式の花になってしまった桜は、当時は入学式の花だったはずです。これはまぁ、昭和ヒトケタぐらいの方々の青春の頃の話ということになりますかね。いまでも電報ってあるのかしら? そういえば、葬儀の時などの弔電とかお祝い事の祝電とかは残っているようです。電話で伝えるようなことではない、かといって手紙を書くという習慣はない、というところでしょうか。
昨日は強風が吹き荒れ雨模様、今日もそれなりに風が強く午後からは雨になるという予報も出ていたので、雨になる前にと、近くの河原をウォーキング。2キロちょっとある公園まで行ってきました。片道約8,000歩、往復で16,000歩強になりますが、行ってしまったら帰って来ないわけにはいかないので、最後は足をもつれさせながらでもなんとか歩きます。その、今日の散歩で目撃したのが、まさに「桜散る」瞬間ということになりました。
昨日の嵐で、もうほとんど散っていた花びらですが、今日の風でついに終焉を迎えたという感じです。その代わりというわけではありませんが、芝桜やたんぽぽ、もちろん菜の花もはなざかり。そして、若緑がすくすくと枝を広げ始めています。もうすぐ緑が濃くなって、初夏といっていい眺めになるのでしょうね。と、思っていたら、夕方から雨と一緒に北風が吹きはじめ、なんとなく肌寒くなってきました。温度計を見ると20℃ということでが、体感としてはヒーターをつけたいぞ的な感じです。ガス代も高くなっていますから、さすがにヒーターではなく、上着を1枚重ねることにします。