馬のいる暮らし

春分の日

3月20日は春分。この日は昼と夜の長さが同じになり、この日を境に昼の長さが長くなるそうです。ここから花や植物が芽吹いていくと思うとエネルギーが湧いてくる季節になっていきそうですね。寒さでやや不安定だった馬たちの心と体も落ち着いてくるような気がします。

朝起きたら晴れ晴れとしたお天気!祝日の今日はどんなレッスンをしようかなと昨日の夜から馬術ノートにレッスンを構想していました。ハミ受け、バランス、内方姿勢、移行…

書きながら改めて思ったこと。馬には人と同じように感情と体調のアップダウンがあること。だからこちらの正しいを押し付けることが必ずしも正しいとは限らない。馬術書どうりにはいかないことって沢山あるし馬の数だけ性格も感度も感受性も違う。脚は座骨から線を引いて真下にくる位置が正しくても馬によってはそこは嫌な場所で触れて欲しくない時もあり、やや前で使うことだってある。体が温まってきて緊張感が取れて初めて正しい脚のポジションを受け入れてくれる時もある。

手綱はハミから肘まで真っ直ぐが基本だけどハミに対して敏感な馬にはやや緩く持つ事だってある。そして馬の体が動いてきてハミに体重を乗せ始めてやっと手綱が張れることもあります。

だから正しいことは頭に入れて置くけどそれが最初から通用するとは限りません。感情と個性をもった生き物相手なのでこちらのアクションにどんな反応をしたか、会話のキャッチボールを常に繰り返していくのです。意思疎通ができてきたらもう少しできるか聞いてみる。いいリアクションが返ってきたら褒めてあげる。そうしていくと馬の自主性が出てくる。そしたら最初より軽いアクションでも動こうとしてくれる。そうやって馬の自主性を引き出すことが騎乗者の役割なのではないでしょうか。どんな命令より自主性に勝るものはないと思います!馬の気持ちのもっていきかた。やはり馬の心と体に寄り添って考える。それからこちらの話しをする。一方的では馬たちは受け入れてくれません。まずは相手の話を聞いてみよう。乗るとは常に馬と会話するってこと。その会話の術が脚、拳、騎座を使ったボディランゲージになります。大きな声でもささやき声でも語りかけられるようにあらゆるパーツを訓練して、馬にとって好かれるライダーになりたいですね。

11時と16時に二回不穏な雨雲と雷雲がやってきて、天候に怖がった馬たちが大騒ぎ。暴れた馬が何頭もチェンジになり、目まぐるしい春分の日となりました。

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うめちゃん
乗馬クラブでインストラクターをしています。 普段馬を通して思う事や生活の中で感じる事をゆるっと投稿していきたいと思います。初心者の方のなぜ?という毎日馬に接していると当たり前の様な事にも寄り添っていきたいと思います。

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