知り合いのお茶の先生が席主を務める春の茶会にお手伝いに行ってきました。府中郷土の森博物館で毎年、4月に春の茶会、11月に秋の茶会が開かれます。今回は3席の茶会が用意され、私の知り合いは立礼(りゅうれい)と言って、野点のような椅子席でした。
早朝からちょっと用事があってクルマで走り回っていたので、着物姿の人たちに交じって私だけコットンパンツにスニーカーというような格好で、いくら立礼とはいえ、人前には出られません。もっぱら水屋で茶碗を洗い、茶筅を振り、水汲みのようなことばかりしていました。
コロナ過でずっと中止になっていたので、3年ぶりの開催。茶道が趣味の方々にとっては待ちに待ったという感じでしょうか、久しぶりの快晴ということもあって大盛況でした。茶碗を洗うのも忙しい!
郷土の森博物館は、近代の、明治・大正・昭和初期ぐらいかな、建物が移築保存されていてプラネタリウムなどもあり、府中市民の憩いの場になっています。私は府中市民じゃないので、入場料も高い! お手伝いなので裏口から入ればいいのですが、ちょっと遅くなってしまったこともあり、連絡が取り切れず、正門から大枚300円を支払って、堂々と?入場しました。
2月には梅の野点が行われるくらい梅林が有名。桜の木もかなりありますが、いずれももう花は終わっていて、若葉が元気よく枝を伸ばしていました。水屋仕事が忙しくて、ぶらぶら散歩などはできませんでしたが、つかの間の休憩でしっかり森林浴できたような気がします。
こんな機会でもなければ、お抹茶をいただくこともなくなりました。先生が用意した真味糖というお菓子もとてもおいしかった! 金沢のお菓子だそうです。茶会ともなれば、抹茶はもちろんお菓子やら茶碗やら道具やら、その上、花だの花器だの、お茶の先生って大変ですね。帰りに片づけを手伝ったのですが、持ち帰りの荷物がワゴン車満杯ぐらいありました。着物を着る手間まで省いてしまって、ごめんなさい。