チャールズ国王の戴冠式、BBCがずっとライブで中継していました。私が帰宅したのが6時ごろで、その時はもう中継されていたので、何時から始まったのかは知りませんが。とくにイギリス王室のファンというわけではないのですが、過日のエリザベス女王の葬儀といい、今回の戴冠式といい、あまりにきらびやかで映画でも見ているような気分でずっと見てしまいました。
とくにすごいのが馬! ゆっくりで幅を狭く歩き続けるのは、馬にとっては相当のチャレンジですよ。すごく練習したんだろうなぁ~。ハードな訓練を施された馬たちの隊列は感動ものです。とくに音楽隊が馬上で演奏をしていたのは驚きでした。馬をゆっくり同じペースで歩かせつつ、ラッパを吹いていたり、太鼓を叩いていたり。馬にとっては耳元で大きな音を立てられるのは何よりも嫌でしょうから、この馬列を組んで演奏するというのは、私には曲芸のように見えました。太鼓の馬は、ときどき大きく頭を振っていて、、、きっと逃げ出したいんだろうなぁ~と密かに同情したりして。
イギリス国内では王室が好きな人と嫌いな人に分かれているみたいですね。日本だって皇室が好きな人と嫌いな人がいます。私の知人のイギリス人は、エリザベス女王は嫌いではなかったけれど、ロイヤルファミリーは嫌い。コインの顔がチャールズになるのかと思うとうんざりするなどと言っていました。政治的にも社会的にもいろいろ意見もあって当然でしょう。だがしかし、外国人はあまりそのようなことは考えませんよね。うわ~、きれい! なんて荘厳なんだ! 歴史絵巻を見ているみたいだ! とか、とか。
エリザベス女王の葬儀のときは兵隊さんらしき人たちの制服も、いろんな種類があって、それぞれ役割とか持ち場が違うのかなぁと感心していました。その、知人のイギリス人に聞いたら、スコットランドから来ている兵、ウェールズから来ている兵と、それぞれ所属する地方によって制服が違うのだとか。そういえば、カナダからも来ていましたよね、近衛兵。
聖職者も兵隊も肌の色もいろいろ、出身地もさまざま、女性も男性も一緒という感じで、いろいろ問題はもちろん指摘されているにしても、イギリスの多様性というのか、なんというのか、キャパシティの大きさみたいなものを感じます。難民であろうと労働者であろうととにかく外国人を排除しようとする入管が支持されている日本とはエライ違いだと思ったのでありました。