東京23区外、かつては都下といわれたここらへんも、宅地化がどんどん進み、いまや生産緑地は本当に少なくなりました。我が家のすぐご近所に、断固として農業を続ける!と言っている農家が1軒あります。というか、ご近所といえる範囲では1軒だけになりました。朝取りの野菜を無人販売所で売っていて、大変ありがたい農家なのですが。この農地を縁取って、ラベンダーの株がたくさん植えられています。ひとくちにラベンダーと言っても、いろいろな種類があるそうなのですが、ここでは2種類のラベンダーを植えているのだとか。
6月になると薄紫の花が道路に沿って並びます。この時期の花としては地味な感じで、香りもほのか。そもそも心を静める香りと言われますが、この道を通るとなんとなくほっとします。いつもよりゆっくり歩く感じ。摘み取って花束にして、無人販売所でも売っています。朝、10から20ぐらいの束がバケツに入れられて並んでいるのですが、午後になるとだいたいはなくなっていますから、ご近所には愛好家も多いのでしょう。かつてはラベンダーの編み込みとか、アクセサリー作りとかの会もやってくださっていたのですが、コロナの影響でずっと中止になっていて、今年も再開はしないみたい。コロナって、やっぱりいろいろな影響がありましたよね、小さなことにも。
ラベンダーを愛好するハチもいるようです。こぶりのハチが花から花へと。刺しにくるヤツじゃなさそうなので、ちょっと眺めていました。
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