私の乗馬の先生は、9歳のサラブレッド。ベイヤードといいます。人懐こくて、おとなしいのですが、とにかくデカイ! 乗馬クラブにいる100頭以上の馬の中でもベスト3に入るくらいの大きさです。初めて乗せてもらったときは、4歳でした。元競走馬ですが、未勝利。乗馬用の馬になり切っていないからということもあるでしょうが、思いっきり怠け者で、働く気はない!という感じでした。そりゃ~、競走馬としても成功はしないわなぁ~(笑) 大好きなコで、いつもベタベタしています。
乗って、「歩いて」といえば歩くし、「速歩」といえば、一応、走るのですが、な~んとなくタラタラ。ちょっと気を抜くと、厩舎に近いところでピタリと止まり、「さあ、帰ろう!」と乗り手の顔を見るような、、、。いま考えてみれば、それはかなり乗り手が未熟ということであって、彼を怠け者呼ばわりしていた私が悪かった、ごめんなさい、という感じなのですが。5年前に比べれば、途中、断続的に何度も完全休業して、相変わらずのヘタッピといえども、私も少しは技術が上がった(かな?)ので、継続させることはできるようになりましたが、それでもちょっと気を抜くと「帰る!」と言われます。
彼もオトナになり、乗馬にも慣れて、ちゃんと自分で考えてやるべきことはやる、という感じにもなってきました。私は、このコにどうすれば思ったことをやってもらえるのかを教わってきたのだなぁと思います。もちろん人間のインストラクターの先生方の厳しい~ご指導のたまものでもあるのですが、馬から教わることってすごく多いなぁと思います。だから、なかなか動いてくれなかったコが、まがりなりにも動いてくれるようになって、大好きが倍増しています。
馬は顔だけ見て何歳ぐらいとわかるような老け方はしないので、20歳をはるかに超えたおじいちゃんおばあちゃん馬でも、老齢という感じはしません。馬は1年で、人間の4年分ぐらい年をとるということで(犬とかと同じですね)、後期高齢者になっても元気に走っています。まあ、馬にもよるし、疲れやすかったりするのかもしれませんが。5年前の写真に比べると、やっぱり顔が少しオトナになったような。
乗馬クラブの馬ですから、いろいろな人が乗るのは当然ですが、先週、ずいぶんラフに鞍を乗せちゃった人がいたらしく、背中(きこう)が擦り剝けて血だらけになってしまいました。手当をして乗ったのですが、相当、痛かったみたいで歩くのもよろよろ。足もおかしくなっちゃのかと思いましたが、馬は歩いたり走ったりするのに足だけではなく背中の筋肉も使うのだそうで、それが使えなくて、、、という状態だったのだとか。途中でおりて、お休みさせましたが、ラフに鞍を乗せたヤツ、ぶっ殺してやる!という気分です(笑) 今日は、出血は止まっていましたが、まだ痛そう。踏ん張って、厩舎から出てくるのを嫌がります。なんとかなだめて出し(ニンジンで釣って?)。乗るのは中止して、ブラッシングとマッサージだけしてきました。かわいそうだよねぇ。